見通しはいつも甘い

 調査地に向かう途中,3月にみた珍しい植物を再訪.結実していた.
 先月調査したプロットをめぐり,取りこぼしたデータをとる.プロットに複数回通うと,その環境をみて新たな気づきが得られることもある.
 12月の西表は暑くない.Tシャツ+薄手の長袖シャツを着て調査をしても汗をかかない.蚊が少なくて快適.
 昼食に八重山そばとじゅーしいを食べ,つぎの調査地に行く前に待ち合わせ(ケータイ電波の届く場所での待機)時間があったので,隆起サンゴの岩がごろごろころがる磯浜へ.ホソバワダンとイソマツが花盛り.イソマツが異型花柱性であることを教えてもらった.たしかに.モクビャッコウ,シオカゼテンツキかもしれないテンツキ属,ソナレムグラなどあり.電話連絡が無事におわったので調査地へ.
 対照区を探して山中をさまよう.特定の標高の急傾斜地を求め,地形図であたりをつけて行く.よさげと思われた場所,地形がおかしい.やたら平ら.僕の持ってきた古い地形図をみてみると,畑だったことがわかった.ちょっと移動して探索をつづけると,また地形のおかしなところにくる.階段状の地形.過去に人家や水田があったものと思われる.大量のビール瓶や洗面器がおちていた.外からみれば森林にしかみえないが,入っていくとこういう感じ.
 やがて,ここならいいじゃん,っていう場所をみつけて植生調査.日が暮れて途中までしかできず.翌日につづきをすることに.
 夜は泡盛を飲んだ.今日は飲まれなかった.