青森1日目(移動日)

 下北半島砂丘へ調査にいく。
 今日は移動日。伊丹空港でS木さんF原さんと合流。ともに10:55のJALで三沢へ。機材はエンブラエルE-170。窓際が空いてなかった。とても残念。
 三沢ではOさんと合流の予定。Oさん合流までに2時間ほどあるので種差海岸へ行ってみることにした。
 まずは蕪島の海水浴場へ立ち寄る。青森の海水浴場では休憩時間というのがあって、全員が海から上がらないといけないようだ。1時30分からの10分間。全員があげられる。その間、なぜか演歌が流れる。強制休憩は水温が低いからかな。
 ここはウミネコ繁殖地として天然記念物になってる。天然記念物指定のウミネコ繁殖地はほかにもあるが、なんでウミネコのようなどこにでもいる鳥の繁殖地が天然記念物なんだろう。蕪島では餌付けもしているらしく、人と野生動物の関係としては好ましくない印象をうける。ウミネコたちの間で皮膚病が流行っているのか、みすぼらしい個体が多かったのも印象をわるくした。
 そそくさと蕪島を出て種差海岸の展望台を目指す。
 種差海岸はなかなか素敵な海崖。岩礁海岸。風衝草原がひろがっている。海崖の風衝草原には、オオバギボウシ、キリンソウ、カセンソウ(オグルマかも?)、エゾノカワラナデシコツリガネニンジンニッコウキスゲなど、草原の植物が豊富。もっと見ていたかったけどOさんが空港で待ってるから三沢へもどる。
 Oさん合流後、小川原湖から流れ出す高瀬川河口左岸の塩湿地を目指すが、途中の仏沼にふらりとたちよる。僕は青森には1996年に来たことがある。そのとき、仏沼のあたりの休耕田がいちめんのミズアオイに覆われていて景色が紫色にそまってたことを思い出す。今回は圃場整備された農道のわきで、なぜかナミキソウが生えていた。ほかにも休耕田(放棄田?)にはおもしろそうなものがいろいろと生えていたが、雨が降り出したので退散。塩湿地もあきらめて移動。
 大気不安定。ものすごい豪雨。レンタカーでゆるゆると北上。横浜町あたりで雨は止むが、空模様はあれている。ちょっとした渋滞に揉まれていると、陸奥湾か対岸津軽半島の上空低くにケルビンヘルムホルツ波の雲が出てる!雲ウォッチャーあこがれの雲!ミーハーなので興奮。運転してるから写真とれないのがつらい。はじめてみられたのに残念。
 むつ市のビジネスホテルに到着してM島さんK藤さんN松さんO野さんK子さんとも合流し、懇親会。ホタテの殻で味噌と海産物を煮詰めるように焼き溶き卵を落とし込む「味噌貝焼き(みそがやき)」なる郷土料理を食べる。おいしいやん。さっき道の駅でホタテの殻をいっぱい売ってたのはこれだったか。かっとけばよかった。