草原をつくる演習2,熱中症に気をつけよう

 草原をつくる演習の2回目はタネとり.暑い日.熱中症に気をつけていたし,気をつけるように学生にも言い含めてはいたが,最後には数人がグロッキーになった.6月としては観測史上最高の暑さだったとか.
 実習では長袖長ズボンっていう指導がなされているのだけど,暑さが一番の危険要因であるときは,はやめに涼しい格好になるべきだと思う.僕は自分のフィールドワークで夏場に長袖じゃないことはしょっちゅうだ.作業の内容によっては半袖でも大丈夫なことはよくある.長袖が必須な作業ももちろんある.
 熱中症は一昨年に自分もなった.まだ大丈夫だと思っているうちにひどい症状になっていた.涼しいところに避難した後も数時間悪化しつづけた.熱中症はほんとうに危ない.本人が大丈夫と思ってても大丈夫じゃないのが熱中症だ.学生の危険な兆候にはやく気付いて,周りから休むように促さなくてはいけなかった.今回はグループごとに自由にタネとりにいかせていたので,目が届かないグループがいくつかあった.
 今年はチガヤのタネを大量にあつめたが,その他の草原生植物がおもったほど集まらなかった.僕が同行した班はカエルやカメやカナヘビなど,カがつくいきものにつぎつぎ興味をもっていかれて,ずいぶんのんびりとやってた.この演習の目的は,草原再生のプロセスを習得することだけど,それだけじゃなく里地の生き物に触れることも目的としているので,それはそれでいい.