七草がゆインタビュー

 12日に行ったI波小学校で児童に出した宿題「おかあさん・おとうさん・おばあちゃん・おじいちゃんインタビュー」のシートを担任の先生からいただいた.ざっと集計してみた.
 おかあさん・おとうさんインタビューは24枚回収.おばあちゃん・おじいちゃんインタビューは20枚回収.
 子供の頃に七草がゆをたべましたか?に対し,父母世代は約50%,祖父母世代は約70%が食べていたと回答した.
 七草をどうやって手に入れましたか?に対し,父母世代の七草がゆ経験者のうち約70%が“お店で購入”したのに対し,祖父母世代の約80%が“近所で摘んだ”.
 七草の種類を問うたところ,父母世代の約70%が「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」に決まっていたと答えたのに対し,祖父母世代では上記の七草にきまっていたとするものと,適当にそのへんのを摘んだり畑の菜っぱを使ったというのが,それぞれ半数ずつを占めた.
 七草がゆを何で食べましたか?に対し,父母世代では約80%が「ふつうのおはし」で20%が「スプーン」.祖父母世代では約60%が「ふつうのおはし」で約40%が「とくべつなおはし」.とくべつなお箸の内訳は,「すすき」「竹」「木の枝」があった.いずれも近所で採ってきたものを箸にしたようだ.
 
 ざっくりとまとめると,祖父母世代が子供の頃は,お定まりの「せり・なずな……」とはちがう適当な七草を近所で採ってきてススキなどの特別なおはしで食べている家が多かった.父母世代が子供の頃には「せり・なずな……」の七草セットをお店で買ってきてふつうのおはしで食べるようになっていた.概ね予想通りの結果.
 おなじインタビューを島内のいくつかの小学校でやっていければ,「特別なおはし」の分布が多少はあきらかになるかもしれない.来年以降もつづけてみたい.今回の回答では,「すすきのおはし」は育波と仁井.「たけのおはし」は津名と三原.「木の枝のおはし」は室津だった.