草原をつくる演習

 草原をつくる演習.秋の種子採取&播種.
 例年と同様の作業だが,今回は学生に「種子をあつめる際,種子や果序を観察して散布型を推定してみよう」と観察の視点を示しておいた.いままでそういう視点で植物をみたことがなかったという人もいて,それなりに楽しめたと思う.最初に種子散布のいろいろなタイプを示したが,ウィンドバリストはあまり知られていないようだった.
 学校のちかくの未整備畦畔.ここ2年ほど草刈りされずに放置されていた場所.いい場所がまた失われるのかなと思ってたら,ことしは丁寧に草刈りがなされていた.
 昨年の台風で大きく崩れた棚田にバックホウが入って復旧が行われていた.ここは,車道でアクセスできないところ.どこから来たのかと近寄ってみたら,裏山の森が重機の幅で伐採されて仮設道路が造られていた.なるほど,そっちから来たか.
 昨年,リュウノウギクをみつけた畦畔.昨年は気付かなかったがオミナエシがたくさん.アキノキリンソウも少々,リンドウも少々.なんか,すごくいい畦畔.
 種子散布型の観察の一環で,液果をいろいろ味わった.スズメウリはスイカの味だった.種子もスイカのタネを小さくしたような形.有毒といわれるイヌホオズキを今年も味わった.やっぱり甘くて美味しい.どのくらい食べたらどういう症状がでるんだろう.

追記:
スズメウリ 味 -オキナワ」でググってみると,“スズメウリの未熟果(緑いろのもの)は胡瓜の味がするが,熟して白くなったものは味らしい味がない”という意見が多いようだ.しかし,今回授業中に食べた白く熟したスズメウリは正にスイカの味だった.緑のときに胡瓜の味がするというのもためしてみたいところだ.(ググるときに「-オキナワ」とするのは,オキナワスズメウリの情報の方が圧倒的に多くてスズメウリの情報がうもれてしまうから)