民俗カフェ

 学校の近所の集落で収穫祭が行われた.そのお祭りの一角にテントをひと張り借りて「フォークロア・カフェ」という名の休憩所を設けた.
 フォークロアとは民俗学,生活文化を記録する営み.フォークロア・カフェはサイエンスカフェフォークロア版のような,ちょっとちがうようなワークショップ的な休憩所である.学生N君と僕とで考案した.10月下旬から11月にかけて2つのスタイルで4回実施する予定.今日はその1回目.
 今回のカフェのホスト役は6名の学生.学生は,休憩に来られたお客さんからため池に関する思い出をできるだけ詳しく聞き出していく.聞きとった内容は,その場でA5〜A4サイズの紙に書き出していき,店頭の掲示板へ掲示する.つまり聞き書きと情報発信を同時進行する民俗学ライブ(?).お客さんは12才から90才過ぎの方までさまざまだった.村の収穫祭の牧歌的雰囲気の中,たくさんのおじいちゃん,おばあちゃんに来てもらえた.N君のここ半年間の聞き取り調査で出ていない新情報がいくつも得られるなど,収穫は大きかった.が,楽しさのアピールという点では,まだまだ改善の余地あり.次回は11月3〜4日の学際で実施予定.さらに面白いカフェにして,ため池文化への人々の興味を喚起しよう.