レポート

 先週行った神戸のK大学環境系学科での集中講義,5限目のテーマは「善意の自然破壊」とした.いくつかの事例を紹介して,その問題点をグループごとに考え発表してもらった.環境系学部・学科で学んだ後に公務員や教員や企業の社員になるつもりの学生にはぜひ考えてもらいたいテーマ.講義後に「善意の自然破壊を防ぐには何が必要か」を学生に問うてみた.
 多くの学生が教育(とくに小学校や中学校での教育)が重要と答えた.また,大人を対象としたセミナーのような,専門家による学びの場の提供が必要との意見も多かった.専門家にアクセスしやすくすることを提案している学生もいた.
 「メディアが正しい知識にもとづいて報道すること」という意見を述べた学生が25人中1人いた.僕もそこは大事だと思う.そのために,生態学や環境科学を理解した上で報道関係の仕事に就く人が増えて欲しい.科学の子はマスコミを目指そう.マスコミは科学の子を採用してください.