エクスカーション

エクスカーションはいろんなコースがあったが「 ウルチュルサン 国立公園と伝統的村落 」というのに参加。
まずはウルチュルサン登山。山麓の二次林を観察しながら。樹種の大半は日本と共通。以前、中国の福建省雲南省に行ったときは、かなりフロラがちがったが、さすがに韓国は近い。そのことを実感できたのは収穫。でもまったくおなじではなく、ツツジ属はずいぶん異なる印象だったし、イネ科草本も見知らぬ感じだった。また、コナラ属でもquercus alienaというアリエナいくらい葉っぱの大きなのがあった(※ Quercus alienaは日本にも分布しているナラガシワ.だけど,このときみたQ.alienaの葉はホオノキの葉のように大きなものだったので,このときは日本にない種かと思ってしまった)。蒸し暑い中けっこう歩いたので疲れてる人もちらほら。とくに冷涼な気候区から参加している人にはつらそう。けっきょく山頂まではたどり着けずに下山。
昼食にスンドゥブ。外国人向けのアレンジをしていただいたのか、もともとなのか、唐辛子やニンニク控えめで、やさしい味。おいしい。
午後は伝統的村落へ。陶器の博物館に立ち寄ったあと、赤土の土塀に囲まれた家を見たりのんびり過ごして、近所のお寺のような場所へ、お茶を飲みにいく。
このお茶やさんの近くに古い墓地があった。韓国の墓地は、その規模や植生が日本の古い埋葬地と似ているので興味があった。わずかな自由時間を縫って、matsut氏と農工大Oさんと3人で観察に行った。地主さんがいなかったので、墓地に挨拶をして入った。まあみごとに日本の墓地や畦畔と同様の半自然草原。ノアザミに似たアザミ、キンミズヒキ、ニガナ、カナビキソウ、チガヤ、スミレ、ノアズキ、ヒメジョオンヒヨドリバナ、ワレモコウ属の一種、ススキ、メドハギ、ウツボグサ、ネコハギ、ボタンヅル、ナワシロイチゴ、シラヤマギク、ネジバナ、アリノトウグサなど。
実はこのコースを選んだいちばんの理由は墓地をみることだったので、念願かなって、しかもナイスな植生の墓地を観察できてすごく満足。このうえもなくハッピー。