八重咲き

 お昼ご飯を食べに入った店で園芸関連の雑誌を開いてバラのページを読んでいた.バラの品種改良にテリハノイバラが使われていることは知っていたが,ほかにもハマナスやノイバラも使われていたそうだ.その雑誌によれば,バラの原種となったのは,前述の日本の3種のほか,中国の2種,小アジアの3種の計8種のRosa属だという.
 バラといえば,花弁がたくさんある八重咲きのイメージだが,これらの原種は八重咲きではない.八重咲きの花弁は雄しべが変化したものだ.その雑誌は,“だから,雄しべのたくさんある種類で八重咲き品種ができる”といったことを述べ,例としてツバキとボタンを挙げていた.いわれてみればそうか.バラ科とならんで雄しべのたくさんある科ですぐに思い浮かぶのはキンポウゲ科.たしかに,ラナンキュラスの園芸品種とか八重咲きやわ.

ラナンキュラス(例によって属名で呼ばれてしまう園芸種ちゃん)