里地のウェットランドをみる演習

 演習科目.今日は学校近隣のウェットランドで多様性と現状をみるのがオモテの目的.ウェットランドに依存する生き物とたわむれてもらえたら,それがなにより,というゆるい目標(ウラの目的)も併せ持つ.1.5km,190分間のトリップ.
 授業では目がたくさんあるから,いろんなものが見つかる.たのしい.
 最初はいい感じのエコトーンのあるため池.泳いでいるイシガメを留学生がみつけた.イシガメかわいい.この地域にはミシシッピアカミミガメがいない.その意味で重要な地域だと思う.

 このあと,護岸整備されたため池を見て,三面張り用水路の中をカメになったキモチで歩いて絶望し,水路と田んぼの連絡具合をチェックし,排水パイプをみたあとで乾田にはいってヌマガエルとアマガエルを見つけ,放棄棚田の田面のネザサ-クズ群落を観察し,コウホネの沈水葉と浮葉と抽水葉を観察し,放棄されてヤナギ林になった湿田で林床の湿性植物を愛で,放棄されて湿性草本群落となった湿田へ来た.ここはミクリなんかも生えているたのしい放棄湿田.
 数名の学生と僕が長靴でがしがしと中にはいった.

 お.コオイムシ

 で,湿地からあがってみれば,長靴片方に3〜4匹ずつの蛭.すたんばいみー状態.色と模様はチスイビルっぽい.

 最後は素堀水路でイモリのつかみどり.

 今年は暖かい日で,風もなく,ものすごく快適だった.キビタキと思しき声も聞こえた.