おまつり

 瀬戸内海のリゾートな島の超アットホームなホテルのすぐそばに神社があって,そこでお祭りをやっていた.
 近隣の3つか4つの小字が,それぞれ太鼓を積んだだんじりや御神輿を奉納するようだ.奉納前に鳥居の前で御神輿をかついで「ちょうさいじゃ,ちょうさいじゃ」の掛け声で練り歩く.おそらく練り歩く時間がながければながいほどいいことがあるのだろう,担ぎ手が疲労困憊して鳥居に入ろうとすると,御輿の上の姐さんが「まだまだー」と煽るので,いつまでたっても鳥居に入っていけない.すさまじい持久力.漁師町らしい勇壮さにあふれている.
 鳥居の前の道は淡路島を縦断する幹線国道だ.祭だからといって国道は通行止めにはならない.御神輿が道路に出たときにお巡りさんが交通規制をするのみ.連休後半のUターンラッシュと重なるので,全面的に通行止めにするのは難しいのだろう.
 練り歩く時間が長ければ長いほどよいらしく,担ぎ手の方々が顔を真っ赤にしてがんばる.がんばればがんばるほど渋滞の車列は伸びていく.お巡りさんは,少しでも車を通そうとして,御神輿が道路の脇にそれたスキを突いて,数台だけでも車を通す.いろんな意味でスリル満点.参道は海から神社までまっすぐに伸びている.その途中を国道がよこぎっている.もともとお祭りをする場所にあとから国道ができたので,このようなコンフリクトが生じているのだそうだ.まちのひとにきけば,以前はもっと勇壮で,国道をいまよりも長い距離を練り歩いたという.また,だんじりや御神輿が屋台をひっかけてつぶしながら練り歩いて,むちゃくちゃになることもあったとか.




↑こども用だんじりのオーナメント

↑うわさの池ピン!