ヒコネ白熱教室

 滋賀県立大学で1月5〜6日に開催された「科学的和文作文法勉強会」に参加してきました.期待に違わぬ面白い講義で,大いに参考になりました.K茂さん,ほんとうにありがとうございました.
 5日の夕刻には,この勉強会に参加するきっかけをつくってくださったm-urabeさんの研究室を訪問し,とても甘い香りのするおいしい紅茶をいただきながら雑談をしました.まったくの初対面の方の研究室におじゃまして紅茶を飲んでいるのがなんだか不思議な感じ.僕は緊張してがっちがっちでした.m-urabeさん,ありがとうございました.

 この「科学的和文作文法勉強会」は主に4年生を対象とした集中講義.約60人の学生が受講していた.卒論を書き始めたこの時期に行われる集中講義.それだけに学生たちは真剣で,途中でだれることもなく,FDのための研究授業として公開されていたので,初日には5人,2日目には4人の大学教員(他大学の教員)が見学に来ていた.もちろん僕もその一人.

 この授業を見学して学んだことは3つある.1番目は「学生の文章作成を指導する方法」,2番目は「学生を引き込む授業の方法や技術」,3番目は「自分の文章のマズさとその改善方法」だ.実は,最初のうちは1番目と2番目を見学の目的と考えていた.しかし授業がすすむにつれて,身につまされるような「悪文事例」が現れはじめ,3番目の学びが付け加わった.ノートの量は膨大.記憶の冷めないうちにまとめておきたい.

 初日の授業が終わったあとで,見学に来ていた数名の教員とK茂さんとでミーティングをおこなった.ミーティングでは,この集中講義のことだけでなく,環境科学部環境生態学科の教育カリキュラムのことなど,いろいろと教えていただいた.とても戦略的に練り上げられた演習科目がいくつかあった.それらは教育効果が高そうなだけでなく,なによりも面白そうだった.僕も,面白い授業をつくろうと思う.授業をどうしようかと考えることは楽しい.改めてそう思えたことも大きな収穫だ.

 帰宅後,中学1〜3年の国文法の参考書をさっそく注文した.