私的コンデジ史とWG1GPSの感想

 私的コンデジ変遷メモ.どれも廉価機種.
 はじめてのコンデジIXY DIGITAL.たぶん2000年の秋〜2001年の初頭のころに買ったのだと思う.補色フィルターCCDで,発色が悪かったことを覚えている.故障しらずで4年間ほどよく働いてくれた.
 2台目のデジカメはニコン coolpix 5200だった.2005年1月に購入.とくに近接撮影での写りの良さに感動した.マクロ撮影でも狙った場所にばちっとフォーカスが合うのが快感だった.これも故障知らずだった.電池蓋が少し開いてしまうという持病にきっちり罹患したが,使用上は問題なかった.
 3台目,2008年3月にリコーのcaplio R7を購入.その半年くらい前にR6を借りて使ったことがあり,マクロ性能や,広角の使い勝手のよさ,近景をとるときのシャープさなどが気に入っていたので,R8がでて値崩れたR7を買った.性能は期待どおりだった.この頃には遠景がだめなのはどんなコンデジでもおなじだと悟っていた.遠景をシャープに撮るには一眼に手を出すほかないだろう.近いところはシャープに写るので,調査で植物を撮る用途ではほとんど不満がなかった.操作性がよいのも美点だ.ホワイトバランス,露出補正,マクロ撮影時のフォーカスターゲットなどの調整がとてもしやすい.一方で,レンズを繰り出す構造に問題があるのか,歯車が噛みこんだような状態でレンズの動作がとまってしまう故障が2回生じた.他の人も同様の故障を経験しているようなので,本機種の持病なのかもしれない.それを除けばまったく不満のないカメラだ.
 4台目.2011年8月にペンタックスのWG-1 GPSを購入.マクロ撮影時の補助光,防水防塵,GPSなどがよさげだったのでR7に替わる道具にしようかと思って購入した.使ってみて,描写がよろしくないのが残念だ.R7が撮る画にくらべてあきらかにシャープさにかける.全体に滲んだ印象で,輪郭に少し虹っぽい色のずれがでるのと,白や黄色が滲み出す感じがいかん.しかし,防水防塵カメラの小さなレンズではこの程度なのかもしれない.仕事で使うリコーG600も写りはよくないし,その昔の“現場監督”もそういえば写りはひどかった.描写以外では,操作性もイマイチ.メニューで露出補正に行き着くまでが遠すぎる.それから,液晶モニターの性能がR7と比較してかなり不満.R7の替わりにはならない.では後悔しているかというと,そんなことはない.GPSが本体に付いているのはやはり便利だし,防水もありがたい.先日も台風の雨の中,気兼ねなく使うことができた.
 というわけで,当面は雨の日と水辺用あるいはそれほど描写がよくなくてもよいメモ用にWG-1 GPSを使い,晴れの日はR7+ソニーGPS CS3Kのコンビというふうに使い分けようと思う(CS1Kはめんどくさすぎたが,CS3Kでパソコンをつかわずにjpegファイルにジオタグをつけられるようになって「これなら使える」と思った).
 リコーのCXシリーズかニコンのS8000系にGPSが乗っかるならば,値段の安さも含めて調査用のメモカメラとして僕としては理想的だと思う.ニコンのAW100は描写はどうだろう.