ヴィッツとスイフト

 レンタカーはヴィッツ.日頃つかっている車種とつい比較する.チキチキマシーンはあまりに性格の異なるクルマなので比較対象とできない.スイフト1.3XGとは比較対象としやすい.ヴィッツスイフトにくらべて小回りがすごく利く.最小回転半径そんなちがうのか?しらべてみたらヴィッツレンタカーはたぶんFかBグレードなので,最小回転半径4.4m,スイフトは5.2m.つねづね車庫入れや切り返しのたびにスイフトの小回りが利かないことを実感していた.この点は完敗.室内の小物入れなどはヴィッツはすごい.これでもかというくらい,あちこちに便利なポケットがある.対するスイフト,そのあたりは割り切っている感じがある.ドリンクホルダーなど必要最小限だ.ヴィッツはいかにも日本のクルマでそのあたりに抜かりがなく,スイフトは欧州車のように,快適性能の細かいことを気にしていない.スイフトが圧勝とおもった点がひとつ.それは足回りだ.ヴィッツはけして硬いサスじゃないくせに,路面の荒れなどはうまく吸収しきれず,不快な振動を乗り手に伝える.また,コーナリング中の挙動が落ち着かない.スイフトでは工事直後の荒れた道路などでも,そうした不快感を感じたことはないし,コーナリング中もしっとりと落ち着いていて,安心感がある.どっちがいいかは,使い手がクルマに何を求めるかの違いだろう.すくなくともレンタカーグレードのヴィッツスイフトは方向性がはっきりと違っていた.違いの分からない僕のごとき者にもわかるほどの違いだった.ただし,ヴィッツでも上級グレードの足は違うかもしれない.