空からの風景

 8Eの座席.2-2の右端.主翼の真下.DHC-8は主翼が胴体の上側についているので,主翼付近の座席でも景色がいい.水平飛行のときでも高度は6000mほど.離陸後,神戸の街をみて,実家が見えた.あいにくの曇り空で,地上はところどころしか見えない.それでも家島の採掘されたはげはげの島をみて,岡山の海岸線を見て,岩国の飛行場を眺め,国東半島を眺め,九重連山あたりを通って九州を横断するときにはあちこちにうっすらと雪が積もっているのが見え,これがホルスタインの白黒模様のようなまだらで面白く,そうこうするうちに熊本空港に着陸した.熊本から先も同じ座席.高度1000m程度を飛ぶ.この高度せいか,たまたまそういう天候なのか,えらく揺れた.宇土半島から天草諸島をたどるように飛んだ.天草の島は,全島が里地里山のモザイク景観だ.