その部品は!

 淡路島にはコアラのいる小さな動物園と観光農園が合わさったような場所がある.淡路牛のハンバーガーでもたべてみるかとそこへ行った.そこにはロードトレインとかパークトレインといわれる道路を走るトロッコ列車のようなものが走っている.先頭車両は蒸気機関車を模した形態のクルマで,聞くところに寄れば日産のトラックがベースだという.蒸気機関車のカタチなので運転台は車両の後方に移植されている.その運転台をのぞいてみておどろいた.シフトレバーがルノーキャトルの流用だったからだ(ぼくのチキチキマシーンの正体はルノーキャトル).運転台を車両後方にうつしたら運転席からトランスミッションまでをどうにかしてリンクさせないといかん.その際,たしかにルノーキャトルのシフトレバー(それとロッド)はうってつけの部品だ.キャトルは日本ではどちらかといえばマイナーな車種だが,さすがにプロの改装屋さんはみのがさないものだ.さて,淡路牛のハンバーガーは,ソースもパティもたまねぎもトマトもよいできばえだったが,自家製バンズがつめたくて,その点がきわめて残念だった.ハンバーガーのバンズはあっためてたほうがいい.そのあとで羊に餌をやっていたら同行の者が指をかまれて少々だが流血の事態となった.牧場の方が「こうやったらかまれませんよ」といって掌に餌をのせるやり方を教えてくれたが,それ,餌を売ってくれるときに教えていただけるとなおよかった.羊にかまれたらどのくらい痛いのかを確かめようと,わざと間違った餌の与え方をして噛まれてみた.引き出しに勢いよく挟むよりはマシだが電車の扉に挟まれるよりは痛い.