そこにある化石

 1〜2限は園芸療法課程の講義.1限目は座学,2限目は近隣を散歩しつつ,里地里山の植物を観察.とくに里の暮らしとの関わりについて.
 いつも行く学校の近所のたんぼ.学生が,畦道の脇にある岩に二枚貝の化石が露出しているのをみつけた.しょっちゅうここに来ているが,僕はそれに気付いていなかった.
 風景の片隅にあるなんでもない岩に,かつてここが海底であったことを示す貝化石.さりげなく,あるがままに存在する化石を,風景とともにながめると,博物館のケースの中の化石とはちがう方向で想像力を刺激してくる.
 「ずっと,ここにあった」という事実が持つ説得力というか.
 午後から夜は,翌日の講義の準備をしようとするが,うけもち学生が翌日にひかえたゼミの準備でいろいろと相談にくる.データ整理の追い込みが始まったところで,入力や解析について,教えるべきことがたくさんあって,なかなか授業の準備に入れない.夜おそくなってようやく学生の卒論指導が一段落したので,仮眠してから授業の準備をすることになった.っちゅうか,ゼミの二日前くらいまでにそれをやっとけよ!