チキチキマシーン1号、ピンチ

 所有している車のうち、ぼろくて愛着の深い方の1台、6月末に不動となって、なんとかしなくてはと思っているうちに車検まであと一ヶ月となった。このままでは車検を受けに行くことすらできない。これはいかん。とりあえず定番のJAFに来てもらったが、お手上げとのことで帰ってしまわれた。こんなこともあろうかと民間のレッカーサービス会社に入会していたので、これで主治医まで運んでもらおう。で、電話してみたら「お客様が指定する工場への配送は50kmをこえると1kmあたり500円」といわれる。うちの主治医まで運ぶと7万円+高速代。うひゃー。前は淡路から主治医まで無料だという話だったから入会したのに、僕が入会して数年たつあいだに会社が渋ちんになってしまったようだ。レッカー会社が指定する工場への配送なら距離に関係なく無料だというから「じゃあそちらの指定する工場に運んでください」というと、「あなたの車は古い外車なので、当社では工場を指定できません。お客さんご自身で最寄の工場をさがしてください」といわれてしまう。「えっと、自分でみつけた最寄の工場がさっき言った工場なんだけど」と言ってみるが「それはさすがに遠すぎて無理」と冷たい。そっちで工場を指定してくれないんだったら、こっちのいうところまではこんでくれたっていいじゃないかよー。と思ったりもするが、いやいや、ちがう。変なクルマに乗ってる自分がわるいのだの責任なのだ。でももう来年はこんな役立たずのレッカーサービスとは縁を切るぞと心に誓って、さて、車検をどうやって受けに行けばいいのか。
 案1:とりあえず50km以内で治してくれそうな店を探し、自走できるようにしてから主治医のところで車検をうける。
 案2:レンタカー屋さんでローダー(積載車)を借りてきて、自力で運搬する。これなら2万円ですむ。
 案3:セルモーターまたはセルを回す配線のどこかがトラブっているだけと思われるので、一旦エンジンがかかりさえすれば主治医まで走れそう。そこで、レッカーサービスで山の上まで運んでもらって、下り坂を利用して押しがけし、あとは絶対にエンストさせないよう180kmを走りぬく。

 マフラーの吊りゴムが切れたままになっていたことを思い出し、4箇所の吊りゴムを交換した。ボディ側とマフラー側のボルト位置がびみょうに合わなくて、けっこうな力仕事となったが、今の時期は暑くも寒くもなく蚊もいないので、クルマにもぐるにはうってつけの気候。でも、故障箇所と関係のないところで補修をしているむなしさよ。