緑化事例の見学、飲み会

 午前中は演習科目の引率。自分の担当科目ではなく、外部講師の方の演習授業。淡路島の北部では関西空港埋め立てのための土採り場跡があり、そこはいま公園になっている。土採りの際に発生した岩盤むき出しの斜面では,90年代の中頃にさまざまな技術を投入して木本苗による急速緑化が行われた。ぼくの研究室で卒業論文に取り組んでいる学生の一人がここで調査をする可能性があるので、その下見を兼ねてきた。いくつかの履歴の異なるサイトがあり調査地として好もしい。
 午後は集中講義の準備。レジュメとりあえず完成。
 夜になって大阪に飲みに出た。久しぶりの大阪はすげぇ都会だ。飲み会のメンバーはコンサルタント会社の生物系技術者の方々。ぼくも以前は生物系技術者として建設コンサルタントで働いていた.そのころからのおつきあいの同業者の方々と飲んだ.僕にとっての師匠のような大先輩の方が2名と、同期のような方が2名。で、最近の世の中の傾向というか「ほんとうに大事な部分ではなく、むしろどうでもよいところでやけに細かいことをとりきめて、無駄な労力を割かざるを得ないことになっている状況」、30年前の小学校の学級会のようなあほらしい話を聞いておどろく。ぼくごときが、世の中の劣化を感じてしまう。自分で判断をしたり責任をとったりしたくない人やできない人たちのためにつくられたシステムが肥大している。筒井康隆とか清水義範の社会SFのようなことが現実に起こっている。その気になれば捏造できるような現場写真なんかよりも、仕事の成果・質をきちんと評価したり、もっと相手を信用したりした方がいいんじゃないか?と思ったが、生物系コンサルの仕事の中身を評価できる人材が役所にほとんどいなくて、いきおい検査の対象になるのが数量とか安全管理ばかりになっているという。役所は生物系技術者(生物系業務の内容を理解し評価できる人材)をきちんと採用するべきだ。
 新大阪の某所に宿泊。深夜に集中講義の投影資料のしあげをしようと思ったが、机に突っ伏して4時間ばかり寝てしまった。3時半に目覚めてしあげの作業を2時間ばかり。5時半から2時間ばかり追加の睡眠。3時半に目覚めてよかった.