人工海浜シンポジウム

 徳島で人工海浜のシンポジウムに参加.
 朝,出発前にプレゼンの手直しをした.1年生の学生4人がシンポジウムに参加したいというのでいっしょに行く.11時に学校を出発.12時すぎに徳島大学前のうどんやで昼食をとって,シンポジウム会場へ.
 対象の人工海浜はある絶滅危惧昆虫の保全を目的として造られたもの.保全においては,コリドーを利用してその昆虫自ら人工海浜に侵入するようにしていたり(つまり,人の手で運んでいない),手法は面白い.僕はその昆虫の生息基盤である海浜植生について話をした.もとの海浜植生がどういった組成や配分であったか,人工海浜への植物の移植がどのように行われ,どのように遷移してきているか,今後の植生管理のために検討すべきことがらは何か,といった話をした.こちらの伝えたかったことはきちんと伝わっていた.
 シンポジウムのあとで,学生4人を連れて鎌田研究室におじゃました.鎌田先生は,「生態学的な保全の手法を,社会に(あるいは現場に)どのように落とし込んでいくか」,また「科学知がどのように地域に流通していくか」といったところに興味がある,とおっしゃっていた.
 鎌田研の学生からオススメされたラーメン屋,ふく利で小腹を満たしてから帰路についた.ふく利のラーメン,ずいぶん前に2回ほど行ったことがあるが,スープも焼き豚もそのときよりも格段に洗練されていておどろいた.都会のラーメンのようだった.店の前の道もすっかり広くなっていた.徳島ラーメンの店はこの5年ほどの間にすごく増えている.