演習科目で里山をゆく

 1年生の演習科目で1コマ目から5コマ目までぶちぬきで里山林と市民グループ等による植生管理地を見学する演習.
 行き先は,川西市黒川,一庫公園,有馬富士公園の3箇所.黒川では現役の薪炭林と,その場所の原植生の名残をみることのできる神社林を比較.一庫公園では,放棄された薪炭林と,それを皆伐して里山林の低林管理をしている場所の比較.有馬富士公園では,放棄され遷移が進行している薪炭林と,そこで常緑樹とつる植物を除去して高林管理をしている場所との比較.それぞれの場所で,林冠構成木の種とサイズの調査,林内植生の主な種のリストアップ,相対照度の測定などをやった.時間的にはぎりぎり.来年度は調査項目か訪問箇所を厳選する必要があると感じた.
 往路ではバスの車窓から,遠望による植生の識別を実習しながら移動した.これは,現地についてから植生を見る上で役立った.
 天気がよく,涼しい風が吹くきもちのよい日.黒川で山の上からみる里山の風景がさいこー.田んぼは水が入りたてで鏡のようだ.