蜂蜜、ちょっとだけ収穫

 プレイパークにやってくる子供たちに蜂蜜をごちそうしてあげよう。蜂の巣から垂れる蜜を。
 そう考えて、プレイパークの当日朝、5:00に2年生のO君と1年生のY君とともに、研究室から一番近い巣箱へ行ってみた。しばらく前まで、たくさんのミツバチが出入りをしていたというのに今朝は蜂がいない。いやな予感がした。巣箱を裏返してみたら、ミツバチは逃去してしまった様子。蜜はほとんどなくなっており、巣板はちょっとぼろぼろになっている。なんだこれは。みてみると蛾がいる。もしかしてこれがウワサのスムシか。くー。やられた。こんなことなら、先月のうちに収穫しておけばよかった。実はこの巣箱は4月の巣箱消毒の日にすでに蜂が入っていたため、消毒ができなかったものだ。冬の間にスムシの卵かなにかが入っていたのかもしれない。巣板には王台が3つできていた。
 気を取り直してつぎの巣箱へ。こちらは蜂がぶんぶんとびまわっている。洗濯ネットを頭にかぶって武装。そうっと巣箱を裏返し、べつの巣箱をかぶせて、巣箱をばんばんたたく。たたいたら蜂は上の箱に移動するって本にはかいてあるのだが。たしかにすこしずつ移動しているようだが、なかなか動いてくれない。これではらちがあかない。たたく強さがわるいのかも。もういいや。両手を巣箱に突っ込んで、すこしずつ蜂を掻き出すことにした。いやー。ニホンミツバチ温厚。ぜんぜん攻撃してくるそぶりがない。とりあえず蜂の巣板をビニール袋に収穫した。蜂は逃げずにもういちど巣箱にはいってくれないかなあ。そう期待して、巣箱をもとどおりにしておいた。

 夕方、プレイパークが終了してから巣箱を見にいった。蜂はすっかり逃去していて、巣箱のまわりは静まりかえっていた。残念。ちゅうか、そういうもんなのかもな。