アブラチャン

 年度末・年度始めのどたばたが収束しないうちに,新年度の授業がはじまった.月曜は1限から5限まで,2年生の演習科目を受け持つ.第1回目の今日午前中は,緑地管理をする上で知っておくべき植物を覚える演習である.学内の庭園をめぐりながら,学生たちは教員から木本20種,草本20種の名前,見分けかた,用途,管理方法などの説明を受ける.1年生のときから継続している演習であり,今学期末までには600種近い種を学ぶことになる.最後には同定試験が待っている.
 本日の木本20種にアブラチャンが含まれていた.学内では日本庭園エリアに植栽されている(アブラチャンを植えるなんて,なかなか渋いじゃないか).このアブラチャンは樹高1m程度の若い個体である.アブラチャンについての説明をひとしきり聞き終えた学生が言った.
「この木は,もうちょっとおおきくなったらアブラクンとかアブラサンになりますか?」ざんねんながらなりません.