授業の下見

 明日の2限・3限の授業では学校周辺の畦畔草原の観察をする.今日の午後は,その場所さがしのために,学校の近所の畦畔めぐりをした.買ったばかりのバイクが大いに役立った.走ったり止まったり歩いたりしながら,畦の植物をいろいろ見てきた.センブリを見つけたのはかなりうれしい.
 授業で歩くコースはつぎのとおり.学校を出て,県営パイロット事業で整備された圃場を通って,放棄されて荒れ果てた谷津田を見て,さいごに現役の未整備圃場で畦畔の花や素掘り水路の水草をみて学校にもどる.学校周辺の空中写真をみると1995年の時点で未整備の圃場はごく少数である.その数少ない未整備圃場のいくつかは,この学校へアクセスする県道の整備によってつぶれてしまったらしい(地図からの読み取りによる).そんなわけで,明日のゴールである未整備圃場は,この近辺では,かろうじて残ってるギリギリの圃場だ.
 明日の授業では,植生学,景観生態学保全生態学的なやや小難しい話も多少はするかもしれないが,なによりも学生たちに生き物のにぎわいを,畦畔の草花をとおして実感してもらうことを目標としたい.将来,景観園芸のプロになる彼らには,生き物のにぎわいを楽しむ経験をたくさんしてほしいと思っている.だから,授業では,なるべくのんびりと回りたい.