庭いじり

今日も1年生の演習。昨日(火曜)の演習は必修だから人数が多い。今日(水曜)の演習は選択必修なので少人数。今日のテーマは管理の行き届いていない庭園のレストレーション。学内の実技フィールドとよばれるエリア(山の斜面のようなところ)には、過去の学生が実習で設計・施工したいくつかの小さな庭(二坪ほどの庭)が点在している。これらの庭、十分に管理ができていればいいのだろうが、そうも行かずけっこう荒れている。今回の演習ではこれらを除草・剪定することで、再生した。ついでに、過去に植栽した植物のうち、どんな種は残り、また繁茂し、あるいは衰退し、消滅したかを、当初の設計図面と対比して調べた。これによって、この地域で使える植物がなんなのかが分かるし、侵略的な性格をもつキケンな園芸種がどれなのかを知ることができる。また、荒れた庭が再生されていく過程で、庭を美しく見せるポイントがどこらへんにあるのか、きっと実感できたと思う。かくいう私、野生植物ラブですから、庭方面は強くない。でも、今日の演習に参加して、庭の極意をつかんだよ(超誇大広告)。「庭に大事なのはめりはりですね?」と感想を申し述べると、インストラクターの方から「そのとおり、日本庭園などはまさにめりはりの世界であるぞ」とのお返事。庭についても、やはり神はディテールに宿ることを実感したのであった。今回、わりとハードな除草・剪定作業だったが、学生は楽しそうだった。混沌に秩序をあたえることに人間は喜びを感じるのだと思った。なによりいい学生だ。

僕は昼下がりの1時間ばかりを会議で抜けたが、それ以外は終日この演習に付き添った。夕方、バテ気味。しかし、明日の育波川での小学生対象の環境教育プログラムの準備がこれからです。なんか、イキオイがつかなくて、ちょっと停滞気味。でも早く寝たいし、あとは川の植物図鑑作りだけだから、やってしまうぞ。おー。

※追記 川の植物図鑑作りだけじゃなかった。小学生対象のプログラムの展開と落としどころのメモを作成したり、それから昨日作成途中でおわっていた畦畔草原を見る授業の企画書のつづきをやったりしてたら、どわー、東の空がじんわりと薄明。