葉っぱのサンプリング

 上司の知り合いから頼まれていた葉っぱのサンプリング。なかなか時間があかなかったり、行けそうな日は雨だったりで、今日ようやく行けた。上司からは、ほかの調査のついでにやっといてと言われていたが、依頼内容を詳しくみたら「ついで」のレベルではなかったので今日の午後をまるまる充てた。たまたま淡路に来ていた修了生Oさんにも手伝ってもらった。
 往復の移動に1時間、現地作業は1時間か1時間半くらいと踏んでいたが、現地作業に賞味で2時間半余り。慣れてたらもっと早くできるだろうけど、いかんせん、これは普段やらないルーチンで。実に見通し甘いマンの面目躍如である。
 意外と大変なのは、サンプリングの対象とする個体間は10m以上離れていないとだめ、というルール。ラインセンサスのように移動しながらこれをやったのだけど、20個体のサンプルを得るには、最短でも、鉱脈のようなところが190mにわたって続いてないといけない。実際、きっちり10mピッチでその種類が出現するわけはないので、もっと長くつづく鉱脈が必要だ。けど、なかなかそんな鉱脈もなく。運よく100mくらい鉱脈がつづいたときはサンプリングが捗った。
 全てのサンプリング個体について、サンプリングの前に写真を撮り、GPSで位置情報を記録し、草丈や形状を記録し、花色を記録し、複葉につく小葉の数を記録し…………という作業もあった。どれもたいした作業ではないけれど、写真を撮る作業には意外と時間をくった。撮るのには時間はかからないが、カメラの起動を待ったり、ファイル番号を確認するために画像再生モードに切り替わるのを待ったり。カメラの動作を待つ時間は思いのほか長かった。あ、そうか。こういう作業のときはカメラの電源をつけっぱなしでやればよかったのかも。それより写真いるんかな。
 天気よくてすずしくて、視程がよくて播磨灘ごしに瀬戸内海の多島の景観が見えて、気持ちよい散歩だった。