発表会

 卒業研究の発表会.受けもち学生のF君は,直前のゼミではダメダメなプレゼンをして本人も自覚があって落ち込んでいたが,最終の発表会ではいままでになく上手くできた.結果は残念ながら最優秀ではなかったが,何人かの教員から高く評価されていた.また,地元紙の記者の反応はかなりよい感じだった.F君の研究成果は地域の人にこそとどけたいものなので,地元紙の記者が振り向いてくれたのはありがたい.日をあらためて取材に来てくれるかもしれない.
 F君のよいところは指摘されたことを素直にうけとめられるところ.指摘されても落ち込んだり立腹したりすることもなく,たんたんとなんども書き直した.文章やプレゼンへの批判と人物への批判を切り分ける術をちゃんと心得ていた.
 F君以外にも面白いのはいくつかあった.本人の趣味であるボルダリング地域興しをやってみたプロジェクトや,農村で新住民が旧住民と共存するためのカギをしらべた研究,苗木生産・植栽設計・施工のそれぞれに携わる人に地域性種苗についての認識を尋ねた研究など.内容が雑多というか幅広いのは,文系でも理系でもない研究科だから.満足のいく発表ができた人も,ちょっと不完全燃焼だった人も,おつかれさまでした.