小田にて

 河内ダムの奥の林道.山の神様がまつってありかわらけがつみあげてあった.かつてそこにはシイの大木があって,フクロウが営巣していたという.話をしてくれたおじいさん,若い頃にはよくフクロウの雛を見に来たそうだ.この林道は河内ダムから釜口へとぬける昔の街道だったという.いまは久留麻を経由して県道・国道で釜口へいくのがふつうだが,むかしはこの谷沿いの街道でつながっていた.釜口と小田は古くから交流があり,嫁いできた人もおおいとのこと.この道,とちゅうまではコンクリート舗装されているが,その先がかなり荒れているらしい.中山間特別支払い制度を活用して整備をしているらしいが,ここ数年はすすんでいないという.
 山の神様の直下谷底はかつてはため池だったらしいが,いまは真砂土が大量に流入してうまっている.下流にダムができたのでこの池が不要となり,管理されなくなったそうだ.