里山林を管理する演習

 午後は里山林を管理する演習.学内にある放置林(40年以上放置されていると思われる)での間伐作業.
 毎年100平方メートルずつ管理していて今年で5年目.これに費やす時間は年間9時間.内訳は事前調査+管理計画3時間,管理作業3時間,事後調査3時間.参加者は例年12〜15人程度.
 今回は,一昨年と昨年の管理区の中間で作業を実施した.その結果,3ヶ年分の管理区画がほぼ連続した.ひとつづきの管理後の森林が300平方メートルともなると,かなりきもちのよい空間が出現する.林内の明るさは,放置林にくらべてだいたい5〜15倍になる.明るさは増すが,いままでのところ自然侵入による草本種の増加はほとんど認められない.埋土種子および近隣の種子供給源が不足しているのだろう.先駆性の木本の芽生えはものすごく増える.