蜜ろうづくりを演示して,お客さんからいろいろ教えてもらう

 今日は一日中ハニクラブースに詰めている.午前中はハチミツ試食.昼頃から蜜蝋づくりの演示.
 昨日とあわせて巣箱1箱分のはちのすを溶かして固めた.こまかいゴミを取り除く作業はのこったが,冷凍庫を占拠していたはちのすが片づいてほっとした.
 演示しているといろんな人が見に来てくれる.そして,いろいろと知らなかったことを教えてくれる.
 歯科技工士をしている方は,しごとで使う道具に蜜蝋が含まれているものがあるという.なにの製品だったか聞き漏らしたが,その製品にはパラフィンを使っているものと蜜蝋をつかっているものがあり,蜜蝋のほうが高価なのだそうだ.また,このクラブの展示へのアドバイスとして,歯科材料屋にいけばシリコンの雌型をつくる材料を売ってるから,それをつかって小さな人形などの形の蜜蝋をつくって売ればよい,と.その歯科技工士さんはイベントでそういうものをつくって子供達に配ったりしているそう.
 蜜蝋ろうそくは西洋の旅人の非常食でもあった,という話を教えてくれた人もいた.園芸療法課程の卒業生の方だ.なるほど,灯りのために持ち運ぶろうそくだけど,いざというときには(おいしくはないが)食べることはできる.
 蜜蝋づくりの最初の行程で,ハチの死骸やら脱皮殻やら糞やらをザルで漉しとって捨てているが,それをみた農家のおばあさん,「これはいい肥料になると思う」とのこと.たしかにそうかもしれない.思いつかなかったが,これを肥料として有効活用するならば,まずハチミツを採り,ハチミツをとったのこりから蜜蝋をとり,蜜蝋をとったのこりは肥料にできる.ゴミがまったく出ない.すばらしすぎる.教えていただいた後はゴミ箱にいれずに取り分けることにした.植木鉢に入れてみよう.
 自分でもニホンミツバチ養蜂をやっているという方が3人くらい来られた.そのうちのお一人,巣箱に蜜蝋を塗っていないという.それでミツバチが入りますかと聞いてみたら,焼酎とハチミツをまぜたものを巣箱とその周辺にスプレイしているのだとか.そういう手もあるのかとびっくりした.

 という,情報は発信するひとのところに集まってくるの法則.

 ところで,淡路島ではニホンミツバチ養蜂をする人が増えているように思う.先日,高速道路を走っていたら,法面の肩のところに巣箱がおいてあるのを見かけた.