かわいい農民車 FWR4×2

 淡路島北部の棚田地帯では先週末あたりから稲刈りが大流行中.黄金色にいろづいた田んぼと緑色の畦のコントラストが美しい.あっちこっちで農民車も大活躍している.
 今朝の通勤途上,穀類コンテナを積み込んだ農民車をみつけた.アオリ板の水色がかわいらしい.前端にエンジンがないからfwmかfamだろうか.近寄ってみた.あっ!これはリアエンジンのfwr4×2ではないか!初めて見た.2枚目の写真のとおり,後輪車軸の後方(荷台の後端)にヤンマーの汎用エンジンをフレームにぶら下げるようにマウントしている.このためにデパーチャアングルが小さくなっているのは近野さんもかねてご指摘のとおり.前輪はリーフスプリング.後輪はタイヤと荷台のクリアランスがほとんどないところをみるとリジッドかな.レトロな構成だ.下回りちゃんと観察しとけばよかった.
 リアエンジンの軽トラ・スバルサンバーは農道のポルシェと呼ばれている.それに習えばリアエンジンの農民車はさしずめ農道のチンクェチェント.ポルシェとサンバーの共通点はエンジニアの理想を追い求める設計思想.チンクと農民車の共通点は人なつっこいユルさ.