ハニクラ2012,第1回目の採蜜

 おまえヒマなんかといわれそうだが,そういいたい人にはいわせておくぜ!っていうか,ヒマだったらこんな夜中に泣いたりしないぜ!
 午後,学生K丸君,H本君,U田さん,O澤さんとともに,学内にしかけている巣箱のうち1つから採蜜した.見学したいという近所の方2名も参加.昨年,おっちゃんから「ハチの再定着のためにはお盆までに採蜜すべし」といわれていたけど,そのことを忘れていてお盆までに実施できなかった.
 2008年は夏に採蜜,2009年,2011年は秋に採蜜した.その少ない経験から,夏のほうがよかったと思う.というのは,秋おそくなるとスズメバチの攻撃などを受けているためかミツバチの機嫌が悪いことが多い.また,2011年に採蜜した2つの巣箱のうち1つはちょっとクセのあるにおいがついていた.つまり,安全性や作業性,品質といった点から採蜜は夏がいいと感じている.
 品質に関しては,セイタカアワダチソウが咲いた後のハチミツは臭くなるという話をどこかで見た記憶がある.ただし,これはセイタカアワダチソウが原因かどうかはわからない.同じ時期にハチが訪れる花はほかにもあるし,また,花が少ない時期はミツバチは花蜜以外も集めるという.
 そんなこんなで,今回,まだ夏の余韻ののこる9月上旬の採蜜となった.ハチはおとなしく,ほとんど刺されることなく作業できた.巣箱1つから採蜜.たれ蜜だけで梅酒瓶1本が満タンになった.まだ集めきっていないので,もうすこし溜まりそう.今年はおいしい蜜とするためにたれ蜜を重視.絞るのは最小限とし,それも幼虫やサナギや花粉を含まないよう注意深く分別した.その甲斐あってか,ものすごくおいしいハチミツ.ブドウのような香りがある.
 ニホンミツバチのハチミツは毎年味や香りがぜんぜんちがう.また同じ年の同じ時期でも巣箱によって味がちがう.おなじ巣の中でも,部屋によって味がちがうのかもしれない.
 今後の課題.巣箱の老朽化がはげしいが,いまのところ2008年に譲り受けた巣箱にしかハチが入らない.昨年あたりから新規の巣箱を設置しているがハチにモテない.新規の巣箱に入ってもらいたい.譲り受けた巣箱はすべて寸胴型の古い方式のもので,採蜜時に蜂の巣の全体を破壊する必要がある.これがちょっとココロ痛む.重箱式巣箱であれば,幼虫や蛹の部屋となっている下部をのこしたまま,蜜部屋の多い丈夫だけを収穫できる.重箱巣箱への切り替えを進めたい.