ライトトラップごっこ

 遊びでライトトラップをやった.おまえヒマなんかといわれそうですが(以下略).このような体験を学生と共有するのも仕事といえば仕事?
 学内の見晴らしの良い斜面に白布を吊し,白色の蛍光灯とブラックライトを照射.学内だからコンセントから電気をひっぱってこれる.発動発電機をつかわなくていいので,とってもお手軽.
 学内の寮に住む学生たちは缶酎ハイを飲みながら灯りに誘引されてくる虫たちを愛でる(僕は運転して帰るので飲めない!).
 ライトトラップをすると蛾の文様の美しさと多様性にココロを奪われる.翅の文様だけでなく顔つきのちがい,とまり方のちがい,触角の生える向きのちがい,いろいろと異なっていて見飽きない.サイのような角がある蛾もいた.下の写真はほんの一部.蛾のほかにはさまざまなカメムシツノゼミもやってくる.イトカメムシってカメムシには見えん.こんなのもあるのか.甲虫はゴミムシの仲間のほかアオスジカミキリ(多分)が来た.きれいなカミキリだった.サトクダマキモドキなどバッタ目もちらほらとあつまってくる.
 虫の専門家がいないもので,集まってくる虫たちのうち名前のわかるのは10%に及びもしない.虫の世界は広い.名前がわかれば,その虫の生態に関するいろいろな情報にもアクセスできる.そうなればもっと深い感動へとつながるにちがいない.
 虫を待つ間に学内を散歩した.外来のアオマツムシもいるが,エンマコオロギ,ツヅレサセコオロギ,マツムシ,スズムシ,クツワムシなども聞こえてきた.



(9月29日追記)
上に載せた写真の同定結果を追記しておく.
シロウトなのでまちがってる可能性は高い.
上から順に
ヤママユ,同
ギンスジアオシャク,ヤマトカギバ
不明(シャチホコの仲間?),シロヒトリ
クワゴマダラヒトリ,同
クロズノメイガまたはクロヘリキノメイガ?,スジベニコケガ
アオスジカミキリ