セルフエクスカーション1

 午後はとくに聞きたいのがない.適当にどれかのセッションを見に行こうかと思っていたら,農工大のH島先生とYさんがセルフエクスカーションに出かけるとのウワサ.便乗することに.H島先生の研究室で学位をとり韓国の研究所で働くユンさんが案内してくださるという.
 タクシーで自然史博物館へ.まずは博物館を見学.かなり立派な建物と展示物.市立の博物館らしいが,予算が潤沢であるように見受けられる.ここにかぎらず,韓国,元気いい.韓国の自然に関する展示で,韓国でもタガメ絶滅危惧種であることを知る.
 博物館を出て前の海岸.護岸整備がなされているが,一部にちいさな塩湿地があった.ハマサジ,ハママツナ,ホソバハマアカザはおなじみのメンバー.初めて見た植物はなんだ.マツナだろうか.
 博物館の裏山にのぼる.過収奪によるのか,尾根付近は岩肌の露出したはげ山だ.中腹までの二次林は西日本の二次林と本当によく似ている.トベラクロマツ,アベマキ,アカメガシワ,ヌルデ,ニセアカシア,コシダ,カキ,ノグルミ,コナラ,シャシャンボ,アズキナシなど.みたことない種類もいくつか出てきた.2回偶数羽状複葉のマメ科とか,アキノキリンソウに似てしゅっと背が高いのとか(これは一昨日の墓地でも見た).むちゃくちゃ熱い日で,しかもエクスカーションに行くつもりの格好じゃなかったので,汗だく.山頂付近では僕とYさん組とH島先生とユンさん組に別れてはぐれてしまった.20分後くらいに離れたピークに立つ相手をそれぞれが確認.再開をよろこび離れたピーク同士で写真をとりあう.岩のむき出した尾根付近にはカシワが生えていた.葉の小さなエノキはコバノチョウセンエノキだろうか.
 すばらしい研修の時間をすごせた.
 下山するともう夕刻.会場にもどっても終わってる時間.ホテルに直帰.