セイヨウシャクナゲとコマルハナバチと困る郵便局員

 学校の郵便ポストの隣でセイヨウシャクナゲが絶賛開花中.コマルハナバチがぶんぶん飛び回っている.
 セイヨウシャクナゲは上側の花弁(裂片)に目立つ斑点模様がある.これは蜜標という.昆虫に対して蜜のありかをアピールするための模様だ.ハチをみていると,律儀にこの蜜標をめがけて,雄しべ雌しべの上側から花に侵入する.セイヨウシャクナゲをふくむツツジ類の雄しべ雌しべは長くて,先端が上向きに湾曲している.蜜標めがけて飛んできたハチは,雌しべ雄しべの先端に腹部を接触しながら花に出入りする.
 郵便ポストのすぐそばでぶんぶんと飛び回るコマルハナバチに,集配にきた郵便局のおにいさんがものすごく困っていた.このハチは刺しにこないからだいじょうぶとおしえてあげた.

上側に蜜標がある.雌しべ雄しべは上側に湾曲している.


マルハナバチが律儀に蜜標めがけて侵入している.
(この写真,ホワイトバランスがおかしい)


セイヨウシャクナゲは開花前のこの状態がなんともおもしろい色とカタチだ.