圃場基盤整備の前後

 茨城のレポートを棚上げしたまま別のことを書くよ.
 google mapをみてたら,旧北淡町のとある地域の写真が更新されていた.この1年のあいだに更新されたようだ.手元には4年前に保存した写真がある.同じ場所をならべてみるよ.
 googleの航空写真はいつ撮影されたものか明記されていないが,圃場整備の進捗からみて,上の写真は2007年以前のもの,下の写真は2008年〜2010年のものと思われる.棚田の風景がおおきく様変わりしているのがわかる.


http://maps.google.co.jp/maps,上は2008年2月に参照,下は2012年4月に参照)
 山間の小さな丸い田んぼはとても美しい農村の風景をつくり,豊かな生物相を支えている.しかし,農家の方にとっては耕作しにくい不便な農地であり,効率化のためには圃場基盤整備が必要である.美しい棚田の風景や豊かな自然環境は,淡路島が観光立島・環境立島を目指すなら,なくしてはならないものと思が,現状ではそれらの大切なものと農業の効率化がトレードオフの関係になっている.
 このトレードオフはしかたがないことなのだろうか.そうは思わない.風景と生き物を残すことと農業の効率化を両立するような圃場整備の方法は考えつく.土地改良事務所とコラボしたい.
 淡路島に住んで5年がたつ.僕は自分が住むこの島をますます好いている.まだ豊かな自然や,この島独特の農村の風景が残されているからだ.これからもこの風景と生き物を残しながら,暮らしやすい島,そして訪れる人が感動するような島を目指して欲しい.壊してしまうと二度ととりもどせないものを大切にしてほしい.