こういうときはどうすればいいのだろう?

 うちの学生の一人,卒業研究のテーマとして,溜め池の自然の面白さを地域の人々に伝えていく,という内容を選んだ.ただし,だれに何をどのように伝えていくか,とか,伝えるための内容にどんなオリジナリティを出すのか,という部分はまだフワフワで,とりあえず毎日1回は溜め池に出かけて行って何をしたいのか模索している.
 で,その学生の調査地で次のようなことが起こった→(この学生のブログ).調査対象としている10個ほどの池の中ではわりと生物相のおもしろい池だったが,なんらかの開発のために埋め立てられようとしている.
 この池には県レベルの絶滅危惧植物も生育している.もし,県道整備などの公共事業であれば,保全対策を検討するようにお願いすることも選択肢としてありうる.しかし,今朝,この学生が工事をしている方に聞いたところ,地元の建設業者が土地を買い取っていて,資材置き場とするために埋める予定とのことだった.埋めるまでにはまだ少し時間はあるようだが,さて,この池は溜め池保全ケーススタディになるか.なんともできずにおわってしまうか.いまのところよい案は浮かんでいない.