タネとり

 取り組んでいる研究でタネを使った実験をする予定があるので,共同研究者とお手伝いの学生といっしょに10日(土)〜11日(日)で1泊2日のタネとりツアー.但馬地方のいつもお世話になっている民宿に泊.夕食のおいしいすきやきでダイエットがだいなし.
 ほしいタネは草原生植物を数種類.
 フシグロやヒキヨモギツリガネニンジンの果実はけっこう昆虫による食害が多く,とくにツリガネニンジンとヒキヨモギは種子のはいっていない果実の方が圧倒的に多い.ツリガネニンジンの果実をわってみるとなんかの幼虫やさなぎがでてくる.成虫がでてきたものもあった.よくわからないがツリガネニンジンのタネを食べてるのはゾウムシの仲間のようだ.
 冠毛をもった果実をつける植物では,タネ集めがけっこう大変.十分に熟した散布直前のものが欲しいが,そういう状態のものはとっとと散布されていて手に入りにくいように思う.以前,海浜植物でタネあつめをしたときもいちばん入手困難だったのはハマニガナのタネだった.すこしを集めるくらいなら問題ないが,1箇所の産地から実験に必要な数千粒をあつめようとするととたんに大変なことになるのだ.今回,風散布で欲しいものは,シラヤマギクとスズサイコ.