試験問題の半分は優しさでできています

 明日の1限,担当科目の試験を実施する.生物多様性に配慮した緑化に必要な知識を広範囲にあつかった授業である.昨年はすらすらと試験問題ができあがったが,今年は難航している.なぜかというと,僕がこの科目のエッセンスだと思うところを昨年の試験ですでに使ってしまっているからだ.過去問と違う問題でありつつ,この講義でいちばん伝えたかったところを試験に盛り込もうとすると,とても狭いコースをねらって投げなくてはならない.結局,半分くらいは過去問と類似した内容になった.事前に学生からのリクエストとして「試験問題の半分は優しさでできています」みたいなのにしてほしい,というのがあった.バファリンじゃないんだから何を言ってるんだって感じだが,結果的には半分が過去問ときわめて類似だったので,同様の効果をもたらすことになるだろう.
 良問枯渇問題を実感した(?)ので,岐阜大学黒木学長が進めているらしい「入試過去問活用宣言」っておもしろいと思った.