片野鴨池

 毎年正月には石川県の片野鴨池に出かけてガンをみる.たぶんもう10年くらいつづけてる.初めの頃は夜中に滋賀を出て夜明け前に現地に着いて,ねぐらである鴨池から飛び立つマガンの群れを見るのが楽しみだったが,ここ数年は昼ごろに鴨池に到着してマガンのねぐら入りを見るようになっている.明け方のはとても疲れるから.
 車1台に大人4人と乳児1人が乗り合わせて滋賀から鴨池まで.道中,これまた恒例の南条SAで越前そば.去年のかきあげは舞茸だったが,今年はえび.このSAのかきあげそばはおいしい.
 鴨池のたのしみは,ガン以外では猛禽とトモエガモ
 オジロワシのたべのこしたカモをオオタカが食べていた.オジロワシは満腹したのか,池の奥のほうで枝にとまってた.まだ食べるところはたっぷりあったのか,オオタカも腹(というか胸)が大きくふくらんでいた.そのうちノスリがやってきてオオタカをおいはらって,つづきをたべはじめた.今回の猛禽は以上の3種.
 17時15分,もうずいぶん暗くなってきたころ,トモエガモの小群が池からでていった.トモエガモのはばたきはとても早い.プロペラのようだ.
 17時17分ごろ,数百羽のマガンがねぐらいり.雲が厚いせいもあって,ここ数年のうちではいちばん真っ暗な状況かも.レンジャーさんのおはなしでは群れでねぐらいりするときには空中での衝突もあるらしい.おお.こんどはそれをみてみたい.
 ガンが渡来して間もない頃は,餌をとるためにあまり遠くまででかけないのでねぐらいりは明るいうちにおこなわれるという.だから,11月ごろにみにいくといい.10月下旬ごろなら田んぼでの農作業がおこなわれるために,ガンは昼前にも1回ねぐらにもどってくるそうだ.10月下旬なら1日に2回ねぐらいりをみられるとか.